❶ オンス(oz)について
生地の重さを表す単位が「オンス(oz)」です。正確には1平方ヤードあたりの生地の重さを表す単位面積(oz/yd2)。この数値が大きくなるほど重くなり、生地が厚くなります。日本ではグラム(g/m2)が一般的ですが、Tシャツはアメリカから普及した製品なので、現在もヤード・ポンド法で表記されています。この数値が大きくなればなるほど重くなり、生地は厚くなります。
3.5オンス~4.9オンス
夏場は涼しく、寒い季節はアンダーウェアとして使用できる、通年活躍する汎用性の高い生地の厚さです。
5.0オンス~7.9オンス
5.0オンス以上は、ヘヴィーウェイトと呼ばれる厚手生地に分類され、型崩れが少なく耐久性があります。
8.0オンス~13.0オンス
スウェット(トレーナー)生地です。裏パイル(裏毛)や裏起毛があり、吸湿性、保温性に優れています。
❷ 糸の太さ表記について
17/-は、「番手」といって糸の太さを表します。数値が大きくなるほど糸が細く軽くなります。下記表の、糸番手のあとの「s(シングル)」は1本の糸「単糸」を表し、「2(ダブル)は2本の糸を合わせた糸「双糸」を表します。、この記号は、番手を表す数字の右側につくのが一般的です。
❸-1 生地の編み方について
主に服の素材である生地は、ニット(編み物)と呼び、ニッティング(編み方)ひとつで、肌触り、通気性、伸縮性が違いを出し服の用途によって使い分けます。他には、ジャケットやバッグの素材である生地は、布帛(ふはく)といい、テキスタイル(織物)の別称でも呼ばれます。
天竺
「てんじく」と読みます。よこ編みの最も基本的な編組織で、正式名称は“平編”。編み地は薄く、広範囲に使用されています。
フライス
よこ編みの基本編組織のひとつ。その名前のとおり、よこ方向への伸縮性に優れた編物として愛用されています。
裏毛
3種類の異なる糸を用いて、専用の編み機で編み上げた、スウェットなどに広く使われる編み方。
裏起毛
前述の“裏毛編み”の裏面組織を、特殊な加工で起毛させたもの。空気を多く含むので、防寒性も◎。
鹿の子
平編にタックを応用した変化組織で、平編に比較してよこ方向への伸縮が少ないのが特徴です。
ハニカムメッシュ
“蜂の巣編”や“ハニーコーム”とも呼ばれ、蜂の巣状の凹凸ある編み目が特徴です。サラっとした肌触りです。
ポリエステルメッシュ
ポリエステル100%仕様で、薄く、軽く、速乾性に優れた素材です。手触りも爽やかで高い通気性が自慢です。
ダンボールニット
表面糸と裏面糸、そしてそれらを繋ぐ中糸の、計3種類の糸で構成されます。厚みがありつつも柔らかく軽量。
❸-2 布帛 (ふはく) テキスタイル (織物)
織物の三原組織は、平織(タフタ)、綾織(ツイル)、繻子織(サテン)があります。基本的にはタテ糸とヨコ糸を直線に配列し、上下に交差させて平面にした生地です。布帛(ふはく)・テキスタイル(織物)どちらでも意味は同じです。伸び縮みが起きにくく、型崩れもしにくい丈夫な素材です。
平織り
タフタ・キャンバスとも呼ばれ、たて糸よこ糸が交互に交錯した織物。摩擦に強く耐久性に優れ、強固さが特徴です。
綾織(ツイル)
たて糸、よこ糸ともに、各3本以上から作られる、斜めの綾線が特徴で、平織りよりも厚くすることができます。
朱子織(サテン)
朱子織や繻子織(しゅすおり)とも呼ばれ平滑で強い光沢があり美しい、地は厚くとも柔らかい特徴があります。
資料参考 Printstar / UnitedAthle